均整の取れた美しい形の城 世界遺産「ボーリマス城」
アングルジー島の港湾都市に、エドワード1世がウェールズの支配を堅固なものにするため、1295年に最後の築城を開始しました。
メナイ海峡を一望できる絶好の立地に、外壁が六角形、内壁が四角形という二重環状城壁という均整の取れた美しい形をした城の建築を試みますが、残念ながら資金不足で1320年に未完成のまま、終わってしまいました。
建設当初は、王や家族も住むことを考え、居住性も考慮された城作りが成されており、礼拝堂やキッチンも作られました。
要塞としては、外壁の高さ8.2メートルをもち、内壁を持つ二重環状城壁のこの形は、難攻不落の城と呼ばれ、要塞としては見事なものだったとされています。