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菅原 真樹様 お客様の声

美しき緑と古代セルティックの水に触れる イングランド・グランストンベリーの旅

ツアーの場所: グラストンベリー

 

イングラDSC_0461.NEFンドの西部に位置するグランストンベリーは、サマーセット州にある。そこにはセルティック古代文明の意識が今もなお至る所に残され触れることのできる美しい土地。

 

グランストベリーには、ヨーロッパの中でも数ある中のレイラインの中でも最も強力と言われているセント・マイケルズ・レイラインがある。レイラインとは、巨大な龍脈が大地の下に生きずいて美しい水を湧き上がらせている生命を育む聖なる水が巡っている場所でもあり、また光のラインとも言われる。

 

地球上で生命を育むために必要なエネルギーは水と光の調和が大切であり、広範囲にわたってこのレイラインはエネルギーを生み、調和させるスポットが一直線上に並んでいる。このレイラインは大天使ミカエルが守られているとも言われている。

 

私は、ロンドンに滞在している時に水の不味さに驚いた。グランストベリーは、人と自然界との関わりに目覚める場所。命を育むための水と光を湧き上がらせている、大昔から聖地と呼ばれる場である。

 

古来から水を大切にしてきた日本人である私は、ガイドブックも一切見ずに、このグランストンベリーに引き寄せられた。私の今回の旅は、パワースポット巡りや、その力の恩恵にあずかろうというものではない。太古からずっと暮らす人々達と、自然界が調和し護られてきた軌跡に触れたい。

 

その水が、これからの未来にも幾千年、万年も護られますようにとその太古から息ずく息吹に心を寄せる旅にしたいと思った。

 

今回のナビゲーターを勤めてくださったのはイギリスどこでもツアーオーナー、ガイドドライバーの棟方康之さん。わたしはこの旅を丁寧にナビゲートしてくださった素晴らしいガイドに出逢えたことが、この旅を更に素晴らしいものになったことを実感した。

 

棟方さんのドライビングテクニックは実に安心。何故ならば、彼は長年、ヨーロッパの林道やワインディングロードで、ラリーという過酷な自動車競技に参加したり、高い運転技術と知識が必要とするイギリスのドライバーとしても経験が豊富で、車に精通しているプロフェッショナル。そのおかげでロンドンから片道四時間の旅に没頭することができた。グランストンベリーまでの長時間の運転でも助手席に座っていてとても快適である。ドライブの楽しさも伝えてくれる棟方さんの話は旅の好奇心をより掻き立ててくれる。これも旅の楽しみの一つである。

 

途中、世界中のヒーリングピープルの間でパワースポットと言われているストーンヘンジの横を通った。大都会から西に向かうほど次々に美しい田園風景の移り変わる色彩やどもまでも広がる大地を眺めているとあっという間に現地に到着。

 

グランストンべりーはやはり「水’」で私たちを手厚く歓迎してくれた。街に近ずくにつれて快晴であった天には美しい雨雲が立ち上がり、霧状に大地とわたし達を濡らした。小さなグランストベリーの街は美しい。街にはヒーリングクリスタルやお香などを置く店や、小さなアートギャラリーが立ち並ぶ。また、昔から公然と幽霊を認めて、その幽霊に会いにステイする人々が後を絶たないという、何とも愉快な古いホテルにも映画に出てきそうな古いパブでティータイムをとった。

 

先ずはナショナルトラストが管理する美しい丘の上にある14世紀に建てられた礼拝堂跡、「聖ミカエルの塔」のあるトールの丘に向かった。一段と風が強くなり、時折吹き飛ばされそうになるほどだったが、それゆえに植物達や大地の匂いが一層濃く感じられる。その雨水と緑の匂いに清められながら美しい丘を棟方さんと静かに目指した。

 

その丘をゆっくり登ると、太古の人々と同じ気持ちで塔を目指している気分になった。トールの塔の中をくぐると願いが叶えられると信じられているが、私はこの土地が末長く護られますようにとだけ心に映しだし、眼下に広がる広大な緑の大地と天に向かって持参したハワイの聖地の水を注ぎ手を合わせた。

 

水の湧き上がる場所があるはずだと、トールの丘の少し離れたところを探すと、その聖なる「水’」は私を待っていてくれた。大雨のため幸い他に人はいない。私は静かに瞑目し、太古から護られてきた軌跡を辿らせた。そして、未来にもこの美しい水が幾千、万年もこの地で護られてたくさんの生命が育む大切な場所でありますようにと伝えた。

 

すると天からも、大粒の雨と、強い風で私たちを最大級の歓迎を表してくれたのだった。

 

棟方さんとの旅は余韻が残る旅を演出してくれる。そのお陰で、あのトールの丘や泉に思いを馳せることがいつでもできる。私は今でもあの土地の美しい雨に濡れる喜びに戻れるのだ。

 

 

菅原真樹

プロダイバー、写真家

ハワイ島で四万年の太古の森番宿を営み人々と地球の息吹の調和に触れられる「カロコハウス」を主宰。

www.heisoku.com

元フリーダイビング日本ナショナルチーム監督、日本女子チャンピオンパーソナルコーチ。太古のからネイティブハワイアンの大切な叡智でもあるスターナビゲーションを駆使する長距離航海ポリネシアンカヌー「ホクレア」「マカリイ」号のクルー。

 欧州各地での国際水中映像祭で数々のアワードを受賞する写真家でもある。

最新作に(株)KADOKAWAから全国発売された地球の息吹を伝える写真集「タマシイノヒトシズク」がある。

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