映画アニメ「君の名は。」(棟方 康之)
「君の名は。」を見て
先日、続けて2組のお客様をグラストンベリーを案内しました。
グラストンベリー、ご存知の方も多いと思いますがイギリス屈指のパワースポットとして知られています。そして、ここはアーサー王伝説でも登場する魔法の島「アヴァロン」とも言われております。
今回の2組のお客様をグラストンベリー、アヴァロン伝説のことを、いろいろ説明していると、2組のお客様とも「君の名は。」という日本アニメ映画を見るように勧められました。
流石に気になって調べました。あ・・・「秒速5センチメートル」の監督・深海 誠さんじゃないか・・・実は、「秒速5センチメートル」って同監督の日本映画アニメなんですが。あまりにも切な過ぎて(とってもいい作品なのですが)ちょっとトラウマになってる・・・^^;
と、言いながら、とりあえず見ましたよ^^感想は・・・とっても素晴らしい作品でした!!
凄く幻想的なお話で、時間を交錯しながら2人の男女が入れ替わったり、時間の壁を越えて過去の出来事を変えて、最後は二人とも巡り合うというお話です。
さて、なぜこの映画とアヴァロン島の話が出てきたかというと・・・まずは、アヴァロン島という所が一帯どういうところなのか説明したいと思います。
ケルト信仰では、魔法の島、妖精などが住まう、言わば「隔り世」。そして、常に霧が立ち込める水に囲まれた場所。最後に、アーサー王が終焉を迎えるとき、アヴァロンから船に乗って迎えにきたモルガン・ル・フェイ(妖姫と知られる、アーサー王の異父姉)の膝枕に頭を乗せ、船に乗って旅立った場所。
とあるスピリチュアルの方が言うには、アヴァロン島と現実世界の境界には水の層があり、この水の層を超えると、もう水はなく、そこは高次元の場所であり、時間の概念が全く異なる場所であるとおっしゃられております。
この作品「君の名は。」のいろいろなシーンを見て、このアヴァロン島を連想させられてしまいました。
・主人公(女)の地元の山の天辺にある聖地へ行った時に、聖地の真ん中にある祠に行く前に、その周りにある水辺の前に立ったときに、おばあちゃんが、そこから先は「隠り世」と説明するシーン。
・クライマックスのシーンへ入っていく時、祠の聖地から、主人公(男)が祀ってあったお酒を飲んで、意識の中で落ちていくときに、一度水の層を抜けて時間の壁を越えるシーンなど・・・
(いろいろなシーンがあるのですが、これ以上はネタバレは控えさせていただきます)
更に言うと、聖地の山の天辺が、ちょっとだけ、ウェールズの聖地「イデル・カドリス山」にも似ているような・・・??
グラストンベリーは水の聖地。そして、アヴァロンは水に関わる魔法の島。また世界中の多くの場所でも、水は聖なるシンボルとして崇め祀られており、ありがたい存在。水は特有の力、意味を持っているのではないかと思います。そして、この「君の名は。」でも、いろいろな幻想的な場面で水が登場、演出に使われております。
この作品を作るときに、監督・深海 誠さんはどのような感じで、発想を得て本作品を作られたのか・・・??今回の2組のお客様がグラストンベリーの地で、続けて僕に勧めてきた事など・・・なんか、縁を感じました。
大ヒットしているようなので、もう日本の皆様方は既にご覧になっていると思いますが、見ていない方々、もし、グラストンベリーを訪れる前に、または、その後に、一度この映画「君の名は。」をご覧になってみてください。