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オープンガーデンのおススメ。

 

イギリスの一般家庭のガーデナーが作る箱庭の美

 

こんにちは。イギリスどこでもツアーズの棟方です。

ガーデンツアーで、今年も沢山のガーデンを巡りましたが、今回はイギリスの一般の家庭の人々がお家の敷地内の箱庭を一般公開する「オープンガーデン」について記事を書かせていただきます。

イギリスにもウィズリーや、シシングハースト、ヒドコート、キフツゲート、ダルメインなど王室や貴族の敷地、観光名所などで普段から一般公開されているイングリッシュガーデンは、日本でもガーデンに携わる人、イギリスファンの方々には有名ですよね。

しかしながら、小さな敷地内(まー結構大きな敷地を有している方々もいますが・・・)で、一般家庭の人々が、年に数日の間だけ、手塩にかけて作り上げた自慢のプライベートガーデンを公開する「オープンガーデン」というイベントがあります。

日にちによって、公開している場所が違うのと、毎年同じ日にそのガーデンが公開されているということもなく・・・その時期に行けばそのガーデンに行ける・・・という訳ではありません。

故に、ガーデンツアーなどで多くのガーデンを巡っている僕でも、毎回違うガーデンに入ることになるので、実に新鮮で楽しいのがオープンガーデン。お客様が来られる日程によって毎回変わってしまうんですよ。

オープンガーデンにも、それぞれその家庭の特徴があり、いろいろな植物、色合い、空間の仕掛け方などそれぞれ見つけるのが楽しいですよ。それぞれのガーデナーの好み、趣向が実に多彩です。

 

まずは、写真を・・・写真の数が多すぎて、すべて公開してしまうと何枚出てくるのやら・・・ですので、ちょっと目についた写真をお見せします。(イングリッシュガーデンはどこも綺麗なので・・・写真の数が異常になっちゃうんですよね^^;)

 

  

この家庭は、段差を使った高低差を利用して作っております。下から見る景色と上から見る景色が実に違って面白い。

 

 

薔薇のガーデン。この家庭はとことん薔薇にこだわっている感じです。コッツォルズの結構大きいお家でしたね。

 

コッツウォルズストーンのお家のガーデン。このお家もガーデンの中の一部でガーデンに溶け込んでいます。このガーデンは、なだらかな丘になっていて、そこに木やお花を植えています。上まで登ると、この村の風景が広がって、ガーデンの草花や木とハニーストーンの村の風景がコラボレーションする景観が広がります。借景の技術ですね。

 

 

 

湖水地方のオープンガーデン。氷河に削られて出来た山々、雄大な大自然が背景に広がります。これも借景になっているのでしょうか?ここのガーデナー、ちょっと変わったアーティスト(ガーデナーは実際、皆アーティストなのですが・・・)さんでした。

 

 

見事なボーダーです。道を両脇を草花で飾り立てる、基本、背丈の低い草花から奥に行くにしたがって高い草花や木を植えて奥行きを演出する、ブリティッシュガーデンによくあるエリアですね。

 

 

こぎれいな感じです。ちょっとモダンアート的な雰囲気もあるのかな?ここは僕が住んでいるところのご近所さんですね。

 

 

左は東屋から、右は入り口からの景色。まるで額縁の中の絵を描写して庭を演出しているようです。

 

水辺の周りを鬱蒼とさせて隠しています。近づくと見える池ですね。

 

イギリス版、枯山水といったところでしょうか?

 

いろいろ上げるとまだまだあるのですが・・・どうでしょうか?イギリスの一般家庭の庭は?

オープンガーデンでは、一般家庭の庭で手作りのお菓子やケーキ、紅茶も振舞われます。

 

そして何よりも、一般家庭のプライベートの敷地内に入りますので、いわゆるお宅拝見みたいなこと出来たりします。イギリスのお家の内装などなど、どのようになっているのか垣間見れるチャンスでもありますよね。

花に囲まれた秘密の箱庭で、テーブルや椅子が置いてあります。こんなに花々に囲まれて、ティータイムなんて実に優雅ですよね。こんな生活が出来るようになりたい・・・なんて思いますが、イングリッシュガーデンは作るのと維持するのにとても大変なんですよね~^^;

如何でしょう?イギリス人の秘密の箱庭に入ってみるのも乙なものですよ。

 

毎年、イギリスまでイングリッシュガーデンを見に来る人々もいらっしゃると思いますが、オープンガーデンは、先に述べた通り、毎年、公開する場所、時期も違いますので、行ったことのない庭へ行くことがむしろ普通という感じです。

よって、毎度行く度に、いつも新鮮な気分で見られます。

あと、オープンガーデンは一般的にチャリティーのために開かれるのですが、そのチャリティー団体の審査が厳しく、抜き打ちもされたりするので、公開中止にされるガーデンもあります。今年行った庭が、来年以降見ることが出来なくなる・・・ってこともあり、幻化してしまうこともあります。

なので、オープンガーデンは、一期一会のイングリッシュガーデンとも言えるのではないでしょうか?(一応例外もあり、普段から開いているガーデンもありますが^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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